「今まで言う通りにやってきたけど、親が口出しする子育ての仕方って古くない?」
よくよく考えたらウチの親しか言ってないし、なんかちょっとおかしくないって思うことってありませんか?
実際、ママ友からは聞かないし、やってないし、ネットにも書いていないし。
ふと、これでいいの?って思うこと、ありますよね?
もう自分の親が子育てしていた時代から何十年も立つので、昔と今の子育ての常識はかなり変わっています。
なので、もう親が言うことすべてが正しいとは言えません。
でもそれはしょうがない事ですよね。
だって自分の親世代までは、親から子へと言い伝えのように教えてもらうしか子育ての仕方がわからなかったのですから。
当然、親の言うことは疑う余地がありませんでした。
でも今は違います。
世の中に情報があふれていますが、ちゃんと調べれば決して間違わない時代ですよね?
だからこそ、自分の親がやっていたことをそのまま子供にやっていたら、間違えている可能性があるかもしれないのです。
もちろん、情報が少なかった時代に子育てをしていた親は、しょうがなかったと思いますが。
今は子育ての方法にもちゃんと医学的だったり、教育学的にもしっかりと根拠があり説明できる時代です。
この記事ではなんとなく、うやむやになっている子育ての常識だったことをいったん整理して、今の常識に合った子育ての方法を解説していきたいと思います。
乾燥しないように白い粉を大量に身体にまぶす
たしか、シッカロールって言うんでしたっけ?
子供の時、お風呂あがりにお母さんが身体中を粉まみれにしてくれたあの粉?
あのニオイは嫌いではなかったような気がしますが、今はベビーパウダーと呼ぶアレです。
実はアレを使うことは今、専門家もあまりお勧めしていないそうです。
理由は、ベビーパウダーの粒子が赤ちゃんの汗腺をふさいでしまい、肌症状が悪化してしまうんです。
また、粉状なので口に入ったらセキがでる原因になるそう。
今は、子供の乾燥を防ぐのは保湿クリームが主流ですよね。小児科でも皮膚科でもお願いすればもらえます。
おっぱい卒業
最近でこそあまり言う人が少なくなってきましたが、おっぱいは1歳で卒業させなきゃいけないというのが常識としてありました。
それには理由があって、昭和の時代に当時の厚生省の指導で離乳の完了時期を12か月~15か月くらいに設定をしていて、1歳児健診や一歳半健診の時にお母さんに、離乳したかどうか確認をしていたそうです。
それもあって1歳までにという常識ができたのでしょう。
今のおっぱいの卒業の常識は何歳までと決まった時期もないし、これがいいという方法も無い。
ママと赤ちゃんが納得できて卒乳することが大事という風になりました
ただ、ダラダラといつまでもおっぱいを止めないでいると何歳になっても吸い続けるのは今も昔も変わらないようです。
前抱っこでの自転車は交通違反?
実は前抱っこで自転車を運転してはいけないようなんです。
では、どういう違反になるのかというと単純に自転車二人乗り扱いになるから交通法違反になるんだそう。
という事は、たまに見る二人乗りしているカップルと、子育てに奮闘して前抱っこして自転車乗っているママが同じ扱いになるという事ですね。
これは何とも言えない交通法です。
でも実は、昔のお母さんのように背中に赤ちゃんをおんぶして自転車に乗れば交通違反にならないようです。
う~ん正直、私は違いがよく分かりません。
でもまあ、おんぶの方が自転車は漕ぎやすいかもしれませんね。
お風呂上がりの白湯
昔、自分が小さい時にもよく飲まされていたようです。
これなんなの?って思っていましたが親の言い分は、「お風呂上りの喉が渇いているときにミルクとか飲んだら余計喉が渇くでしょ?」という理屈なよう。
でもそもそも、ミルクや母乳を飲んでから赤ちゃんは喉かわいた~って言いませんよね?
冷たい水だと体に悪そうってことだけですよね。
専門家の方も、特に飲ませなくても問題ないと言っているくらいだから、別に気にしなくていい常識でしょうか。
3歳までは保育園などに預けない
俗にいう3歳児神話というやつです。
3歳までの時期がとても重要で、家庭で母親が育てないと子供のその後の成長に悪影響を及ぼすという説。
専業主婦が主流だった世代の方々に多い思想で、3歳になる前に保育園に預け働きに出ることを快く思わなかったりします。
でも厚労省が、10年前に「3歳児神話には合理的な根拠が認められない」と発表しています。
そもそも、太古の時代から赤ちゃんや子供は、両親だけではなく兄弟や地域の人たち、同年代の子供たちの輪の中で育ってきました。
その証拠に、産まれたての赤ちゃんは何もできないし、産んだばかりのお母さんも衰弱していますよね?
周りの人間みんなで子供を育てることが出来るからこそ、赤ちゃんは未熟なままで産まれることが出来ているのです。
もうそんな常識は非常識ですね。
番外編!
風邪で熱が出たら1週間お風呂に入れちゃダメ?
これは私の奥さんのお母さんがよく言うことなので皆さんに当てはまるかわかりませんが、なんの根拠があって言っているのか全然わかりませんでした。
看護師である私の奥さんは何故か疑うことはせずに、言いつけを守ろうとしていましたが、私はどうしても納得することが出来ず、ネットでその常識は間違っていると医者がコメントしているサイトを見せてもまだ信じてもらえず、結局最後は奥さんが直接医者に確認して納得してもらえました。
昔はまだ家にお風呂が無く、家族全員で銭湯通いという時代でしたから、風邪の熱が引いても銭湯から帰ってくる間に湯冷めしてまた風邪がぶり返しそうなのはわかります。
でも今は内風呂も当たり前だし、まして追い炊き機能も珍しくないですよね?
さすがに1週間お風呂に入れちゃいけないは、子供にとっても酷です。
むしろ今は入った方がいい理由があるんです。
身体を温めると免疫力がアップし、抗ウィルス作用が発動されて風邪が治りやすくなるから。
血行も良くなり新陳代謝も活発になります。
もちろん、高熱が出ていたり、吐き気や頭痛がひどい時はやめた方がいいですし、長風呂は体力を消耗するだけなので注意が必要ですが。
お布団たたきは?
昔懐かしのお布団たたき。
私が小さい頃は日曜日の晴れた日の午後は必ず近所からお布団たたきの音が聞こえてきました。
自分もあの叩くやつで掛布団をパンパンするのが好きでした。
叩くと干した布団のいい臭いがして、ほっこり幸せ気分になるんですよね。
そんなお布団たたきですが、最近めっきり聞かなくなりました。
あの叩く棒もどこに売っているのかわかりません。ニトリには売ってますか?
そもそも、お布団たたきって意味があるの?
実はほとんどデメリットしかありません。
布団たたきでお布団を叩くだけではダニやほこりは除去できないそうなんです。
むしろ、お布団を叩くことでダニの死骸やフンが細かく砕かれてしまい、それがお布団の表面に出てきて、寝ているときに吸い込んでしまうとのこと。
かえってダニのアレルギーや、ほこりが悪化する原因となってしまい子供にとってあまり良くない状況になってしまうそう。
また、生きているダニは布団たたきの衝撃にビックリして、お布団の中に隠れてしまうそうなんです。
う~ん、なんで叩く文化があったのでしょうか?
さいごに
繰り返しになりますが、親やおばあちゃん世代が言うことはもちろん正しい事もたくさんあります。
しかし、食文化一つとっても電子レンジすらなかったのだから昔と今では、調理方法も食べ方もまるで違いますよね。
自分自身にも言えることですが、
ある程度経験してしまったことって、最新の情報に更新されずにそのままってこと、よくありますよね?
年を重ねると、しょうがない部分もあるんですが、
だからこそ今こんなこと言うのおかしくないって思うことはとても大事だと思うんです。
今はネットで調べたら大体の事がわかる時代です。
ネットの情報がすべて正しい訳ではありませんが、自分で考えるきっかけにはなりますよね?
それが大事だと思うのです。
昔はこうだったけど、なぜ今は違うのか。
うやむやなことをはっきりさせていく。
しっかり根拠を確認して間違えのない子育てをしていくこと。
それが自分のためでもあり子供のためにもなると思うのです。