二年生が感じるストレスはさまざま。長引く前に対応すべき!
ピカピカの一年生だった時は先生や親から手厚く面倒を見てもらえましたが、
2年生になると今まで出来なかった事も出来て当たり前と思われ、大人から褒められる事も少なくなっていきます。
調子が良い時は問題ないのですが、二年生は何かと環境が変わる時期。
だから親が思っているよりも、実は疲れやストレスが積み重なっている可能性があります。
ポイント
- クラスが変わって仲が良かった友だちと離れ離れになってしまい、新しいクラスメイトとまだ仲良く出来ていない。
- 先生が変わり慣れるまで時間がかかっている
- 勉強や宿題の難易度が上がり苦労している
などなど。
親としても幼稚園や保育園の時ほど、直接先生と話す機会がないので、
学校でどんな風に過ごしているのか正直よくわからない部分があるんですよね。
でも、「きっとウチの子は頑張っているだろう」
そう期待をこめて思ってしまう事ってありませんか?
だから、一年生の時に出来ていたことをグズってやらなかったりしたら
「そのくらい出来るでしょ?」
と、つい怒ってしまうんですよね。
しかし、まだまだ二年生は親の手助けが必要な時期。
一年生の時ほどではないにしろ、注意深く子供と向き合ってあげなければ、
気がついたらストレスフルでやる気が萎んでしまったという事態にも。
我が子の場合も、一年ごとにクラス替えがあり、せっかく仲良くなった友達ともクラスが別になってしまい、
少し寂しい思いをしたみたいですし、
担任だった大好きなベテラン先生も全く知らない先生になり、なかなか緊張感が抜けなかった様子でした。
3月生まれだからか、まだ親と一緒じゃないと登校出来なく、それを見た同級生にバカにされて悔しい思いをしたり。
また、授業の時間も宿題の量も一年生の時に比べて増えてきて、負担が多くなってきた事を実感していました。
二年生はグンっと心も体も成長する時期。
だからこそ、親である私たちは子供のストレスサインを見逃さず、そっと解消できるように対応していくのが、
後々になって尾を引かせない秘訣になります。
「ずっとやる気が出ないまま。」
というのでは、せっかくの成長期を逃してしまい、もったいないですよね?
では実際、ストレスを抱えていたり疲れている子供はどのような反応を示すのでしょうか?
そして、どの様に接していけば上手にやる気スイッチを押す事が出来るのか。
解説していきましょう。
子供のおもなストレスサイン
- ちょっとした事で怒ったり泣いたりする
- 体の不調を訴え「学校に行きたくない」と言う
- 元気が無く「疲れた」と言う
- 急に甘えん坊になる
- 家での勉強でわからない所があるとイライラしたりグズる
繰り返しになりますが原因は、やはり手厚くサポートしてくれていた一年生の時に比べ、
ある程度の自立を求められる二年生となった事でしょう。
今までよりも我慢を強いられつつ、それでも少し背伸びして頑張っていたことがストレスになっているのかもしれません。
しかし、二年生はまだ自分ではストレスをどう解消していけばいいのかわかりません。
これから少しずつ、ストレスに対し自分で乗り越える力をつけなければならないので、
私たち親の声かけで上手にサポートしていくのがベストと言えるでしょう。
効果的な言葉かけや発散方法
キーワードは安心とリラックス
家に帰ってきて、甘えたり泣いたりするのは
学校で頑張ってきた証拠かもしれません。
しかも、二年生はまだ自分の気持ちを言葉で説明できない事が多いことも。
そこで叱ってしまうのは逆効果というもの。
だからこそ、親の言葉かけ一つで子供の気持ちはグッと楽になります。
大人のように、いったんストレスを抱えながら1日のタスクをこなせるほど、
子供はストレス耐性が無いという事を前提にあたたかい心で接していきましょう。
ストレスを感じていそうだったら、好きなことなどをさせて気分転換させてみる。
どんな事で疲れやストレスなどを感じているか話を聞いて、共感してあげる。
急いで克服させるよりも和らげる事を意識する
例えば、人前で話すのが苦手なのに大勢の前で話さなければならない係になってしまった
など、ある程度慣れるのに時間がかかることってありますよね?
子供はそんな事だって学校行きたくないと思うくらいにストレスを抱えます。
まずはそのつらさを和らげることを意識して
、あえて帰ってきてからやると決めた勉強などはやらずに上手に休ませてあげるなど
子供の気持ちに寄り添ってあげる。
これがストレスを長引かせないポイントになるでしょう。
また、「ママも小学生の時、人前で話すのが苦手だったんだよ〜」
と言ってあげれば安心するでしょう。
ゆっくり向き合える時間帯をつくる
お風呂の時や寝る前、習い事の送迎時など、
子供が「この時間はゆっくり話を聞いてくれる」という時間帯を作ってあげるのが大事です。
皆さんも小さい時、毎日お母さんに話を聞いてもらえる瞬間があったのではないでしょうか?
話を聞いてもらえる場所があるというだけで子供はすごく安心します。
ストレスからいったん遠ざける
友達との人間関係に悩んでいたら自然の中で遊ぶ。
勉強で行き詰まっていたら身体を動かしてみるなど、原因と正反対のことをしてストレスを発散させてあげるのは、
年齢を問わず使えるテクニックです。
言葉で上手く伝えられそうになかったら
自分が何がストレスに感じているか、子供すらわかっていないという状況もあるかもしれません。
あまり無理に聞き出そうとしても効果的ではありません。
そんな時はスキンシップが効果ありです。
ギュッと抱きしめてあげて、親が1日の出来事を話してみたりすれば、子供からも話やすくなるはず。
試してみましょう。
二年生はたくさん成長する時期
体の抵抗力、運動能力が上がりスポーツするのが楽しい時期。
体育の授業はもちろん、休み時間の鬼ごっこなど、とにかく走ったり体を動かすのが楽しくてしょうがない時期でもあります。
野球やサッカーなどの習い事を始める子も増えていきます。
興味のある事が増えて熱中
何かを作ったり、何かを集めたりアニメやゲームなど自分が興味を持ってものに対して、
これでもかというくらい時間をかけて熱中します。
この熱中する力は、大人になる前に身に付けるべき力です。
この力が無いと、何に対してもやる気の無い大人になってしまうんだとか。
集団遊びが楽しくなる
一年生ぐらいまでは、自分の気に入らないことがあると集団遊びから外れていきますが、
徐々に我慢して遊ぶようになり、社会性が身につき、集団で遊ぶ楽しみがわかり始める時期。
感性が豊かになり大人の感情に近い反応を見せ始める
だんだんと大人の言うことが理解できるようになっていき、考え方も大人寄りになり、
ちょっとおませな事を言ってきたりする。
さいごに
少しずつ成長を見せてくれる二年生。
出来たことを無条件で褒めてもらえた一年生の時から比べると、「出来て当たり前」
が増えて、親も先生もどうしても厳しい目で見てしまいがちに。
グッと成長していても、まだまだ親の愛情を感じていたい二年生。
言葉で自分の気持ちを伝えるのがまだ得意ではない二年生。
大人が思っている以上に頑張っている二年生でもあります。
調子や機嫌が良い時も悪い時も、親である私たちはあたたかい心で応援してあげたいですね。