子育て

子供の味覚の特徴がわかれば、食べてくれる味付けのコツがわかる。

子供の味覚は大人と違い、美味しいと感じる味がまだ少ないのです。

実は,子供の味覚センサーは大人の3倍もあるんです。

でも普段、ご飯を作っていても野菜や魚を残して食べてくれない。

ちゃんと成長して欲しいから好き嫌いなく食べてほしい。

栄養の事を考えて料理しているんだから、出したものは全部たいらげてほしい。

しかし、子供と同じように嫌いなものを残す旦那の事はもちろん気にならない。

そんなご家庭、多いのではないでしょうか?

子供は何で好き嫌いが激しいのか?何が原因なのか?

実は、かなりハッキリとした理由があるんです。

ただ、好きか嫌いかというわけではなく美味しく感じない子供独特の味覚に原因があったのです。

確かに大人も、あまり美味しくないと思う料理にわざわざ手を付けないですよね?

それが子供にも発生しているんです。

味覚は本能的に美味しいと感じる味と、その味を経験したことによって美味しく感じる味。

または、大人になり味覚の変化で美味しいと感じるようになる味があります。

甘いものは、産まれてから飲む母乳が甘い味がするので、子供にとって甘いものは大好物。

タンパク質のうま味、ミネラルの塩分も母乳に入っているので好きな味ですね。

それ以外の酸味や苦味などは経験によって美味しいと舌が覚えてしまえば食べられるようになります。

ただ、ビールのような苦味しかないような味。

これはまさに大人の味です。

先輩に飲みに連れていかれ、初めてビールを飲んだ時のあの苦さ。

これが大人の階段を登るための苦い経験なのか?と誰もが思ったのではないでしょうか。

ビールの苦味が大人の味とみんなが言うから我慢して飲んでるって人はほとんどいないはずです。

だって、夏のビールなんて最高だし、プハーッ!と飲んだ瞬間は美味しすぎてこれしかないって思いますよね。

そう、ビールのような苦味が美味しいと感じちゃうのも、ちゃんと理由があったんです。

そういう大人と子供の味覚の違いがちゃんとわかれば、子供が食べやすい味付けのヒントになるのではないでしょうか?

子供の基本的な味覚

味覚一覧

  • 甘み 炭水化物などの甘みとして美味しい
  • 塩分 ミネラル分として美味しい
  • うま味 タンパク質として美味しい
  • 酸味 腐敗したものと感じるためマズい
  • 苦味 毒として感じるためマズい

酸味と苦味のあるものは食べて美味しかったという経験があれば食べられるようになります。

しかし、先ほども申し上げたように子供の味を感じる舌の感度は大人の3倍あると言われています。

ということは、嫌いな苦味のある食べ物なんて食べていられません。

野菜でもジャガイモやトウモロコシなどの甘みがあるのは好きな子供が多いですが、苦みのあるピーマンやセロリなどは嫌いな野菜の常連たちです。

だから、子供たちに野菜も残さないで食べなさいというのは、拷問に近いんですね。

また野菜の臭いなども嫌いな事があると思うんです。

私が小学生の頃、生き物小屋にウサギのエサとしてニンジンやキャベツがあり、フンの臭いと混ざった強烈な臭いで吐きそうになり、それから一気に野菜が嫌いになってしまったという思い出があります。

その状態で、野菜も残さず食べなさいと言われるのですからツラいの一言です。

子供には感じない大人だからわかる味とは?

先程もお伝えしたビールの味。ブラックコーヒーや、ほろ苦いチョコなどもそうですが、なぜその苦味は大人になったら美味しいと感じるのか。

実は、疲れている時やストレスを感じている時は苦味を感じにくくなるそうなんです。

その理由は、唾液に含まれるリン脂質という物質が苦味を感じなくさせる作用があります。

そして苦味には、最初は苦く感じていても飲んだ後に気分が良くなるという作用があるんだとか。

結果、苦いという記憶が気分が良くなるという記憶に切り替わるために、大人は繰り返し苦味のあるものを取るようになるのです。

良薬口に苦しと言いますが、ストレスで身体に負担がかかっている時に苦味を感じなくなるのは、古代の時代から薬の味として多い苦味のあるものを取って身体をもとに戻そうとする人間的本能だったんです。

あまりに苦いものを取ろうとしている時は、ストレス過多の場合が多いので気を付けましょう。

だから、大人の苦味は子供にはわからないのです。

子供の好みに合わせた味付け方法!

基本的には2歳くらいまでは薄味で味付けした方が良いようです。

3歳以上は、辛いなどの刺激があるものは除いて大人と同じ味付けで大丈夫です。

では、子供が好きな味付けでしかも野菜などを気付かれないように入れる事が出来る料理を紹介いたします。

うどん

うどんの良さ

様々な味付けができ、冷たいからあったかいまでバリエーション豊富に作る事が出来ます。

野菜はもちろん、肉を入れることによりコクがアップして、たくさん食べてくれます。

子供が好きな卵を溶いて入れてあげても喜びます。

炊き込みご飯

炊き込みご飯の良さ

子供のみならず大人も味がついたお米は大好きです。

普段あまり食べないゴボウなども食べてもらえるし、作るのも簡単。

時短レシピにもなります。

魚を細かくして入れることが出来ますし、おにぎりにしても喜びます。

チャーハン

チャーハンの良さ

野菜を細かくして入れることができ、卵の栄養も取ることができます。

我が家は、パパの私が中華鍋を使い本格的にチャーハンを作ります。

たぶん、パパがチャーハン作りにハマってくれれば休日など喜んで作ってくれるのではないでしょうか?

パパのチャーハン美味しーって家族のみんなが言ってくれればなおよし。

生姜焼き

生姜焼きの良さ

実は子供は豚肉の味が大好きです。

あの豚肉のうま味に甘辛ダレが絡んだら、子供といえどもたまりません。

適量のマヨネーズをかけるのもありなのですが、クセになってしまうので注意が必要ですね。

生姜焼きは味付けも子供向けに作れますし、お米も進みます。

こちらも作り方は簡単なので、週一のレシピに入れてもいいですね。

オムライス

オムライス

味がついたお米と卵とケチャップと。

子供が好きな要素だらけの食べ物です。

こちらもお米と細かい野菜を入れることができますし卵の栄養も取れます。

しかも、ケチャップで絵や文字を書けるというエンタメ性もいいですね。

こちらも少し手間がかかりますが割と簡単に調理できます。

まとめ

子供にはもちろん、大人のとってもやはり美味しくないと思うものは出来るだけ食べたくないもの。

繰り返しになりますが、野菜本来の味は大人は食べられるけど、子供にとっては苦痛そのもの。

ただ、味付けや見た目を工夫すればすんなり食べてくれることも。

それにはまず、大人と子供は味覚が一緒という固定観念を捨て、子供の味覚を意識した料理作りが大事です。

もちろん、子供一人一人の好みはあるのでいろいろ試行しながらがいいでしょう。

いずれにせよ、子供と食べるご飯の時間はかけがえのない時間です。

苦痛になるような無理はせず、楽しく食べていけるようにしていきたいですね。

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しげる

WEBライター&専業ブロガー、ブログ歴4年以上の40代。 Yahooに掲載されている大手メディア2社で毎日記事を執筆! その知見を活かして日常においても「人の役に立つ情報」を提供している。 一男一女の子育て中で東京在住。

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