子供の成長にとって必須な食べ物といったら何が思い浮かぶでしょうか?
野菜?
野菜はもちろん毎日食べて欲しいですが、
お野菜はカレーや様々な料理に入っているから、
実はそれほど食べさせるのは苦になりません。
しかし、あまり食べたがらないけど成長期の子供に欠かせない、
是が非でも食べさせたい栄養豊富な食べ物と言ったらやっぱり魚なんですよね。
でも子供はこちらが思うようには魚を食べてくれません。
しかし、子供の成長を加速させるためにはお魚の栄養は必須なんです。
たとえばグンッと脳力が上がる時期なのに記憶力や集中力の維持に役立つとされるDHAが、
豊富含まれている魚を食べないばっかりに、
学校の成績が上がりにくかった、となったらイヤですよね?
子供が食べないから、嫌いだからと食卓に出せていないというのは非常にもったいないんです。
あとで後悔しないためにも魚に含まれている栄養素の知識をつけて上手に食べさせる工夫は、
成長期の子供にとって、とても大事になってきます。
では、魚にはどんな栄養があるのでしょうか?
魚にはこんなに豊富な栄養素が入っている
カルシウム
日本人が一日に必要な栄養を満たしていないと言われているのがこのカルシウム。
年々、魚の消費量が減っているのが一つの原因であることは明らかだそう。
カルシウムには、骨や歯を作ったりイライラやストレスなどを静め、
神経を安定させる役目があります。
カルシウムが多い魚として、イワシ、サンマ、アジ、カレイ。
逆にカルシウムが少ない魚は、カツオ、サバ、マグロ、ブリが挙げられます。
実は魚には皮のまわりの身や小骨にたくさんのカルシウムが含まれているので、
丸ごと煮たり、焼いたりできる魚の方が摂取しやすいんだとか。
たんぱく質
魚に入っているたんぱく質は肉類に比べ脂質が少なく消費しやすいため効率的に摂取することができ、
より健康的で小さい子どもから無理なく食べることが出来ます。
このタンパク質が不足すると、やる気の元である神経伝達物質のドーパミンが作られず集中力の低下の原因になります。
また、肌にツヤやハリをもたらすコラーゲンはこのたんぱく質から作られているので、
大人にとっても摂取しておきたい栄養です。
また、筋肉や髪もたんぱく質から出来ているのでとても大事な栄養素ですね。
ちなみにたんぱく質は英語で「プロテイン」
筋肉業界の方たちから良く聞くフレーズですね。
DHA EPA
•DHAとは、人の脳組織にたくさん存在している脂質であることがわかっています。
なので、脳が大きくなる成長期にはかかせない栄養素であるのです。
また、神経の発達にも必要になります。
•EPAとは、血液をサラサラにする効果があります。
血液や血管の健康維持にとても効果的。
この二つの効果をさらにまとめると、
DHA EPA
- 記憶力や集中力の維持
- 血液や血管の健康維持
- 脳や神経の発達に必要
- 目の健康維持
- アレルギー予防や改善
タウリン
タウリンとは、体内の機能が働きすぎたり逆に機能が低下したりした時に一定に維持できるようにする効果があります。
たとえば、気温が暑かったり寒かったりした時にも影響されずに体温や血圧も一定に保つことが出来るのも、
このタウリンのおかげと言われています。
栄養ドリンクでよく、「タウリン○○mg配合」と書いてあるのをよく目にしますね。
この魚はどんな栄養がある?
サバ
青魚の中でも脂質に富んでEPAとDHAの含有量が群を抜いています。
まさに脳を活性化させる魚と言えますね。
そしてカルシウムの吸収の手助けをしてくれるビタミンDも豊富に含まれているため、
歯や骨の発育に必要な栄養素がたくさん入っています。
ただ、弱点は臭いがダメだったり、見た目のテカリ具合や小骨が多い事が挙げられますね。
サバってそのまま出しても子供はあまり食べてくれないことが多いんですよね。
子供に食べさせるには、カレーなどの具に入れるとすんなり食べてもらえるかもしれません。
わが家はこちらで☟サバを食べてもらう事に成功しました。
100均で出来るオススメレシピ、子供がハマったサバ缶ドライカレー。
アジ
アジには身体に良い栄養素(たんぱく質、脂肪、ビタミン、カルシウム)がバランスよく含まれています。
EPA、DHAも多く含まれているので子供に食べさせたい魚です。
甘味成分のアルギニンやアラニン、うま味成分のグルタミン酸もたっぷりと含まれているので、
子供もすんなりと食べてくれるのではないでしょうか?
アジの開きをそのまま食べてくれれば楽なのですが、なかなかそうもいかないと思います。
面倒ですが、身をほぐしお米に混ぜてあげると食べてくれることが多いかと。
ツナ
ツナを嫌いな子供はあまりいないですよね。
ツナのおにぎりやランチパックなどのパンに入っていても、ツナマヨうどんなどの麺類なども、
比較的すんなり食べてくれる家庭も多いのでないでしょうか?
ちなみに「シーチキン」というのは、はごろもフーズ社の商品名だそう。
ここでは、このシーチキンの栄養を紹介します。
使っている魚は主に「きはだまぐろ、びんながまぐろ、かつお」の三種類だそう。
栄養もたんぱく質やEPA,DHAがバランスよく含まれています。
実はこのシーチキンの缶に入っている油や水煮の汁には栄養がたくさん含まれているんです。
なので、そのまま豊富な栄養素を捨てるのはとてももったいないんです。
油だとカロリーが気になりますが缶を丸ごと一人で食べるわけではないので、
ぜひ料理に使いたいところ。
鮭
農林水産省の調査では、日本で一番多く食べられている魚がこの鮭なんだとか。
子供も苦手意識なく食べてくれているのではないでしょうか?
実はこの鮭、見た目は赤いのですがなんと白身魚だそうです。
赤く見えるのは、「アスタキサンチン」という色素で激流の川を昇る鮭の身体を守る役割があり、
この栄養素を取ることで、
目の疲れや皮膚の老化防止、疲労回復などに効果的です。
この栄養は、届きにくい身体の細部まで入り込むことが出来るので、目の奥や脳までしっかり届いてくれます。
ホントは魚を嫌いじゃないよね?だってお寿司は好きだから。
実は子供たちって基本的には魚の味は嫌いではないですよね?
だって小学生の好きな食べ物ランキングで常にお寿司は上位に入っています。
もちろん、くら寿司やスシローなど最近のお寿司屋はラーメンやカレーなんかもあって、
もはや回転寿司に行けば何でもあるような状態ですが、
子供は魚のお寿司も、もちろん食べています。
子供が好きなランキングで常に上位に入るのは
- イクラ
- マグロ
- サーモン
オモチャを作っている会社のバンダイが行ったアンケートでは、この3つが上位でした。
なので子供が魚を嫌いな理由は味ではなく、他の理由が原因でした。
子供が魚を食べたがらない理由は3つ
ニオイ
魚はとても美味しいのですが、生臭かったり子供にとっては苦手意識がある場合も。
子供がなんなく食べる魚は臭いがあまりないですよね。
骨
サバもそうですが、骨や小骨がある魚は子供は嫌がります。
子供は骨を取ってまで食べるという苦労なんかしたくないですよね。
見た目
魚の丸焼きが夕食でドーンと出されたら、子供はイヤになってしまいますよね。
「どう食べればいいの?」と怯んでしまい魚を苦手になってしまうことも。
子供にとっては「シャケを丸ごと食べる熊じゃないんだから」といった心境なのでしょうか。
進んで食べてもらうには
お寿司はこの3つがありませんよね?
臭いも骨も無く、見た目もキレイ。
子供に魚を食べてもらうには、味付けもちろんですが見た目にも配慮が必要です。
また、魚と気づかないように上手に他の具材と混ぜ合わせて食べさせるのも手ですよね。
魚の味に関しては苦手意識が無いのも親としては好都合でもありますし。
さいごに
子供の成長にとって欠かすことの出来ない栄養がふんだんに入っているお魚。
もちろんそれは大人にとっても同じで、なるべくたくさん食べておきたいところ。
魚を食べたくない理由は、味ではなく子供目線で考えるとわかってきましたね。
子供だけじゃなく家族で一緒に楽しく魚を食べられるように工夫すれば、
健康や成長だけではなく、毎日の食卓が豊かになるのではないでしょうか?