やんちゃに感じる男の子の育て方
ママからしたら男の子のやることなす事、
まったく理解できないって多いですよね?
「何でそんなことするの!」
「バカにもほどがあるでしょ!」
という男の子特有の行動の数々。
だから、
「この子はこの先、まともに育ってくれるのだろうか?」
なんだか、将来がすごく不安になってしまいますよね。
私自身も男として育ち、子供も男の子を育てた経験から、難しく感じるのはよく理解できます。
しかし、男の子が立派な男になるための土台となるべき心さえ育てば、人生を間違った方向に踏み外す事なく、
かつ、どんな時にだって人に対して思いやりを持てる強い子に育つ。
たとえ今やんちゃで、「この子の未来が見えない」と思っていたとしても、伸ばすべきポイントがわかっていれば大丈夫。
教育現場で広く使われているアドラー心理学では、男の子が立派に育つために必要な要素として3つ挙げています。
大切な3つ
- 自信
- 勇気
- たくましさ
この3つの心を育ててあげれば、どんな時代になっても、どんな困難にあったとしても負けずに生きていけるんです。
どんな辛い事や失敗などの逆境にあっても、自分は出来るという自信。
この先どうなるかわからない時代でも、失敗を恐れずに行動できる勇気。
自分の弱みを分かった上で人に弱みを見せ、助けを求められるたくましさ。
この3つの心が育てば、人生何があろうが強く生きていける。
そう定義しています。
では、実際に今はやんちゃな男の子をどうやって育てていけばいいのか、
それを1つずつ解説していきます。
何があっても揺るがない絶対の自信
人と比較して得る自信ではなく絶対的な自信
人と比較して得た自信ほど崩れやすいものはありません。
運動や勉強も自分より優れている人はたくさんいるのですから、
「自分は人より優れている」と自信を持ったとしても
目の前にとても優秀な人が現れたら、
いとも簡単にその自信は消え去ってしまいます。
だからこそ、もっと根源的に自信を付けるため、
自分を好きになるための接し方が男の子には大事だと、
アドラー心理学では説いています。
では、その自信を親として子供にどう付けてあげればいいのか?
それは、子供が「自分の事が好き」と思えるように我が子のすべてを認めてあげる事なんです。
もっと言うと「自分は存在しているだけで価値がある」と思ってもらえるように、
何があっても最後は愛情深く接するべきなのです。
その気持ちの中に意欲は生まれ、何事においても頑張れる精神力が付くと言われているんです。
たとえ逆境にあったとしても、めげずに何回でも挑戦できる。
その自信はとても大事な要素なんです。
そして、親に存在自体を認められた子供は、人に対して劣等感も優越感も感じなくなります。
つねに人と比較して生きる人生よりも、自分のなすべき事に集中できる人生を送れる。
そして、困っている人にも手を差し伸べてあげられる
そんな優しさを持った強さを身につけられる。
親の愛情次第で得られる自信はとても大事だという事が確認できたと思います。
人に助けを求められる勇気
人間は人に弱みを見せるのが意外と苦手なもの。
特に男というのは、プライドが高いので人に対して自分の弱さをさらけ出すのがとても苦手です。
しかし、自分の弱みを理解し、人に弱みを見せたくらいではびくともしない「自分はこれでいいんだ」という自信があり、
なおかつ、困った時は人に助けを求めることが出来ること。
自分の力が及ばない事なんて、この先たくさんあるはずです。
そんな時でも、素直に助けを求める事ができる事が
だんだん難しくなっていく世の中で、いかに大事になってくるか。
そして、長い人生どれだけ自分を救っていけるでしょうか。
その勇気も、自己肯定感の上で出来上がるものだそう。
私たちは男の子に対してつい、怒ってばっかりになってしまいますよね?
それはしょうがないのかもしれません。
ただ、最終的には子供の存在自体を認めてあげられるように接してあげるのが一番いいのでしょう。
失敗も挫折もくじけないたくましさ
出来ない事を諦めずに何度も挑戦できる精神力も
自分で経験させる中で培われていきます。
何かに失敗したとしても、親である私たちが子供の背中ごしで支えてあげれば諦めず、また一歩を踏み出す力が湧く。
その繰り返しの中で、挫折したとしても心が折れない精神力が付くと言われています。
たとえそれが遊びやゲームだったとしても子供なりに挑戦している事に変わりはありません。
頑張っている時には応援をしてあげることが大事です。
ママが気をつけるべきポイント
ママにとって男の子はまさに異星人のようなもの。
ほっておいたら大変な事になることばかりだからどうしても手や口が出てしまう。
しかし、男の子にとって干渉しすぎるのはあまり効果的ではないようなんです。
ここでは、ついママがやってしまう気をつけるべきポイントを上げていきたいと思います。
過保護 過干渉
女の子よりも体が弱く精神的に成長するのも遅い甘えん坊な男の子は、
つい先回りして、何でもやってあげちゃう過保護気味に育ててしまいます。
そして女子として育ったママは、男の子の行動が危なっかしくてしょうがないので、つい口を出しすぎて過干渉にも。
そのように親が子に関わりすぎるとどんな子に育ってしまうのでしょうか?
小さい頃に自分で失敗や挫折を経験しないと、
とても打たれ弱い人間に育ってしまい結果的に将来、身も心も引きこもりがちになります。
大人になり、たとえ逆境であったとしても自分で生き抜く自信が持てず、
子供に生きづらい人生を歩ませてしまうのは可哀想ではありませんか?
確かに男の子は行動がやんちゃ過ぎて、怒らないと規制出来ないのは、実際に育ててみるとわかります。
実際、私も小学生の時に「遠くから石を投げたら車のガラスは割れるのだろうか?」と疑問に思い、
確かめるために本当に行動に移してしまいガラスを割り、高い弁償代を親に払わせてしまった経験があります。
もちろん、そんな馬鹿げた行動はやめさせた方がいいに決まっていますが、
極力、親から見て可能な限りは手や口を出さないのが将来のためだと言えます。
男の子なんだからしっかりしなさいと言ってしまう
今の時代、男だから女だからという固定概念は意味の無いものになっています。
家事や子育てなども自分の親世代と比べると、
まったく違うものとなっているはずです。
男の子なんだからという言葉が無意味に子供を苦しめてしまう可能性大です。
それは将来、「オレは男だから家事や子供の事はすべて女に任せる」という発想に繋がりかねません。
そんな男が結婚したとしても、夫婦生活を円満に続けられるでしょうか。
大げさに聞こえるかもしれませんが、それほど性別を持ち出しての子育てが時代に合っていないか。
世の中を再確認してみるとわかると思います。
大変だけどやりたがる事を極力やらせてあげる
親になると、子供にはなるべく危険を回避させてあげたいと思うもの。
例えば、まだ上手に使えないハサミ。
頑張って使おうとしていても、慣れない手つきで使っていると怪我が心配で、つい切ってあげちゃいますよね。
親なら誰でもそうなってしまうのではないでしょうか?
しかし、少し危ない事であれば子供には身をもって経験させてあげるのも大事なこと。
この先、めちゃくちゃ危険なことを回避する能力をつけてもらうためにも、やらせてあげることも必要だと感じています。
さいごに
今はやんちゃだったとしても、とにかく男の子には自信、勇気、たくましさをつけさせてあげる事が大事ということがわかりました。
何事にも諦めない意欲と人に助けを求められる勇気を持つ強さが生まれ、
逆境にもひるむことがない、たくましさが身につく事になる。
だからこそ、男の子にはこの3つの土台をつけさせる接し方がいいのです。
参考にした本
行動がパワフルだけど、実は精神的に弱くとても甘えん坊な男の子。
そんな男の子に間違わないように成長してもらうよう、
教育現場で広く使われているアドラー心理学を通し、伸ばすべきポイントを、
この本はわかりやすく解説してくれています。
「子育てはテクニックで九割変わる」
「引き算ではなく足し算の教育法」など、なるほどと思うことが多く
とても参考になりました。
男の子の育て方に少しでも迷いがあるのなら、子供の将来のためにも読むべき本だと言えます。
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