どうして今まで誰も自転車の魅力を教えてくれなかったのでしょうか?
そして、
ママチャリじゃないスポーツ自転車がこんなにも気持ち良く楽しい乗り物だと、
なぜ今まで気づかなかったのでしょうか。
たまたま自転車を題材にしたマンガを読んだ事がきっかけで、
スポーツ自転車のスピード感と独特の気持ち良さがあることを知り、実際に購入して走ってみたら予想外に楽しすぎて、
趣味がサイクリングになってしまったこと。
そして周りを見渡したら自分が思っている以上にその自転車に乗って楽しんでいる人が多かった事実。
何十年もその魅力に気づかずに過ごしてきてしまいました。
皆さんは普段、自転車をどう使っているでしょうか?
通勤、通学、近くのスーパーやコンビニに行くため等。
たしかに「ちょっとそこまで」行くならママチャリは便利な乗り物です。
私も一万円のママチャリを何台も乗り継いできました。
しかし、クロスバイクやロードバイクと言われるスポーツ自転車には、
早く走るだけじゃない、
車にもバイクにもない独特な気持ち良さがあったんです。
それは実際に乗ってみないとわからない感覚でした。
そのスポーツ自転車の隠れた魅力をまだ乗った事がない皆さんにもぜひ知ってもらい、
実際に乗ってみて気持ち良さを感じて欲しい。
散歩では行けない町の魅力を発見したり、自然の四季を肌で、空気で感じたりと。
乗ってみないと分からない世界があるんです。
そして、他にも自転車を乗ることによるメリットがたくさんあったんです。
車歴21年 バイク歴6年 自転車通勤歴13年(ママチャリ) どれもハマってこなかった
今まであらゆる乗り物に乗り、車なら車なりの良さもわかっているつもりです。
現在、自分の車を持ち始め約20年が経ちました。
車の魅力を一つあげるとしたら自分だけの個室感ではないでしょうか。
カラオケ以外で大きな声で歌え、イライラしている時には大声で叫べる。
そんな車が嫌いなわけではありません。
ただ、趣味としてドライブなどに使う気にはなれないのです。
あくまで車は移動手段でしかない。
改造するにしてもお金がかかりすぎますし。
そして、高校から社会人4年目くらいまでは何をするにしてもバイクを使っていました。
通学やバイトに行く時も必ずバイクにまたがり、友達と遊びに行くにもバイクでお出かけしていました。
あのアクセルを回すだけで得られるスピード感はとても気持ちがいい。
春や秋はバイクの季節でしょう。
ただ、バイクは意外と停めづらいのと、
冬に走ると身体が凍ってしまうくらい激寒なこと。
排気音も近所迷惑にならないか気になってしまいます。
そして、社会人になると通勤でしか乗らなくなるっていう話をよく聞きます。
実際、私もそうでした。
自転車もつまらない存在だった。
自転車(ママチャリ)は通勤通学で何十年と乗り続けていました。
けっして好きで乗っていたわけではなく、安く買えて維持費もかからず経済的。
近くのコンビニも行けるし、持っていればまぁ便利かなといった感じ。
愛着なんてわく訳がありません。
自転車なんて漕ぐのが面倒で疲れる。
出来れば乗りたくなくて、自転車なんてどれも同じに見えていました。
まして、通勤で何十年も使っていたので会社までの片道30分の道のりが苦痛でしかたなかった。
ダルすぎる。
皆さんの中にも自転車に対して同じような感想を持っているという方、
結構いるのではないでしょうか?
クロスバイクを乗って初めて知った風を切って走る気持ち良さ
スポーツ自転車の入門車としても人気のクロスバイク。
街中で1番多く見るスポーツ自転車です。
このスポーツ自転車って早く走れるように設計されているので、
ママチャリと比べスピードが段違いに出るし落ちにくいんです。
姿勢もママチャリと違い、前傾姿勢なので漕ぐ力がより多く自転車に伝わるし、
乗っていると自転車との一体感がすごく感じられて、何も考えなくても「あっ!気持ちいい」と思えるんです。
気持ち良さを例えると
怖すぎないジェットコースターの風を切って進む気持ちよさ。
小さい頃に楽しんだ、すべり台やブランコのヒューッとした感覚。
長い下り坂を自転車でスーッと下りているときの思わず「わー」と声を出したくなる衝動感。
そのすべてを自分の力で生み出せる自転車との一体感。
これは車にもバイクにもない感覚だったんです。
映画「となりのトトロ」のさつきちゃんが、トトロにつかまって言うセリフ。
”メイ!私たち風になってる!”
といってしまうあの気持ち。
クロスバイクに乗って初めてわかりました。
何十年と乗っていたママチャリでは絶対に得られない気持ち良さでした。
自転車のシンプルな様式美
見た目のカッコ良さにも惹かれました。
一切無駄のないフォルムと、色やツヤ感が日本の美意識に通じる引き算の美学に感じました。
乗らない時も部屋に飾り眺めるサイクリストの気持ちはとても理解できます。
ピタピタの服を着て自転車漕いでるオジさんが気持ち悪かったんです。でも、
今も正直、ハァハァ言いながら自転車漕いでるオジさんは気持ち悪いです(笑)
すね毛は剃ってツルツルだし。
しかし、オジサンだって無駄に歳を重ねた訳ではありません。
多少は学ぶべき所があります。
実はあのピタピタの服は夏は涼しく冬はあったかいというすぐれものなんです。
皆さん、ポリエステルという素材はご存知でしょうか?
あのテカテカ、ピチピチした服は冬は保温性が高く汗をかいても乾きやすく、
夏でも肌に触れた時の接触冷感が強く、体温が上昇するのを防いでくれ、紫外線から肌を守ってくれるんです。
だからたとえスポーツなどをしなくても、
普段のインナーとしてとても使い勝手がいい素材がポリエステルというものなんです。
確かにユニクロのヒートテックはとても暖かいですが、
子供と公園などで遊んでいると真冬であっても太陽が照りつけていると汗をかいてきます。
そうすると乾きにくく汗冷えしてしまう時があるんです。
通勤電車なんかも意外と汗かいたりしますよね?
外と室内などの寒暖差で汗をかいてしまうことも。
そんな時もあるので私は年中ヒートテックよりも、
このピタピタオジサンが着てる服と同じ素材のポリエステルをインナーで使用しています。
スポーツ自転車を趣味とした事により、
ヒートテック以外のインナーがある事を知れたのはとても大きな発見でした。
では車、バイクと比べて何が違ったのか?
維持費
車やバイクは何かを替えようとすると結構な値段がしますよね?
ましてや工賃だってバカになりません。
基本的に乗り物自体が消耗品ですので、乗れば乗るほどあらゆる部品は消耗していき交換費がかかります。
ガソリン代だって安くはありません。
その点、自転車はどうでしょうか?
もちろん走れば走るほどタイヤやブレーキなどは消耗していきますが、
新品に交換したとしても、たかが知れています。
どこかに行ったとしてもパーキング代はかからないしガソリン代も入りません。
体力は消耗しますが、カロリーは消費出来るし運動にもなる。
そして免許も要らないし、特に運動神経も必要ない。
必ず早く走らなければいけない訳でもないから、運動オンチだったとしても自転車は充分楽しめます。
車やバイクの運転はある程度、慣れないと怖いですが自転車はそんなことはありません。
老若男女が楽しめる。
それが自転車の最大の魅力ではないでしょうか。
保管場所に困らない。
重量が10キロほどのスポーツ自転車は、持ち上げると「こんなに軽いの?」というくらい
軽量化されています。
なので、住んでいる所に駐輪場が無くても部屋にフックして置いておくことも可能なんです。
場所を選ばないというのも自転車の利点でしょう。
通勤にも使えて、密を避ける事ができる
コロナの影響により、通勤時間に男女問わずスーツを来てスポーツ自転車に乗っている方を多く見かけるようになりました。
ママチャリとは違い、簡単にスピードも出るし、一旦スピードが出てしまえば減速しにくいのもスポーツ自転車の特徴です。
だからママチャリと比べ意外と疲れないんです。
「あそこまでは遠くて行けないかな〜」
と思っていても、実際走ってみると結構行けてしまうのが快感だったりします。
そして運動にもなり、カロリーを消費するのでダイエットにも効果的。
30分自転車を漕げば約250キロカロリーを消費するそうです。
筋トレやジョギングよりも楽にカロリーを消費できていいですよ。
体を動かすことにより脳に刺激を与え、考えがまとまる。
Appleの創始者スティーブ・ジョブスは考えをまとめる時に歩きながら考えをまとめていたそうです。
それはとても理にかなっていて、体を動かすことにより体温をあげ血流を早くすれば脳にも血液が行き渡り、脳活動が活発になります。
私も何か考え事がある場合は、自転車を漕いでいる時に思考すると、ひらめいたりする事が多々あります。
スティーブ・ジョブズもそれをわかっているから歩きながら考えていたのでしょう。
俳優の方も歩きながら台本を読むって話をよく聞きます。
自転車はジョギングみたいに苦しくないので、考え事をするにはちょうどいいと思いますよ。
自転車の魅力満載マンガ2選
Amazonプライムなどで定額読み放題で読めるマンガです。
じこまん 作・玉井雪雄
作者が実際にオジサンになってから自転車にハマった経験を書いた自伝的漫画です。
多くのサイクリストに読まれている漫画で、
作者が初心者の頃からどういった流れで自転車にハマって楽しんでいくのかを詳しく丁寧に書かれているので、
初心者の方も読めば知識が深まります。
なによりも自転車を楽しんで乗っている姿が描かれているので、読んでいるだけでも楽しくなってしまいます。
三巻完結なので、何度も見返して読んでしまいます。
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競輪王ゼロ 作・山本康人
こちらは名前の通り、競輪選手が主人公の漫画です。
私はこの漫画に描かれている自転車の造形美に本能的にカッコいいと思ってしまい、
スポーツ自転車の魅力に取り憑かれてしまいました。
正確には、競輪に使われる自転車は市販の自転車とは違うのですが、
ムダが全くないシンプルイズベストな自転車で必死になって漕いでレースをしている登場人物たちを見ていると、
自分もあんなカッコいい自転車で思いっきり漕いでみたい。
そう思わせてくれる漫画でした。
ギャンブルは全くやりませんが、
陸上競技も含め、見ていて1番カッコいいし熱くなれるレースって競輪だなと思っています。
読み終わった後は、無意味に全力で自転車を漕いでいる自分がいました。
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さいごに
スポーツ自転車の魅力は、自分の力で得られるスピードなどの快感。
適度な運動による体を動かした時の気持ち良さ。
考え事に最適な体へのいい刺激。
見ているだけでも楽しいムダのない車体の様式美。
どうでしょうか?
車が近い将来、自動運転となり運転することから乗るだけの乗り物になる中で、自転車はさらに価値観を増すのではないでしょうか?
この記事を読んで少しだけでも、スポーツ自転車の魅力に興味を持って頂けたら嬉しいです。