私は約10年前から、片道6キロの道を約30分位かけて自転車通勤をしています。
最近まで、一万円位のすぐ故障するママチャリをシャカシャカと懸命にこぎながら、
「自転車通勤ってめんどくさいな〜」と思いながら毎日、会社まで通っていました。
そんな私に転機が訪れたのが、
たまたま「競輪王ゼロ」という競輪選手のマンガを読んでからでした。
そこに描かれていた、男心をくすぐるスポーツ自転車の見た目のカッコ良さにシビれ、
自分もこんな自転車に乗り、あのマンガの登場人物たちみたいに思いっきり漕いで、
早く走ってみたいと思ってしまったことが、スポーツ自転車に興味を持ったキッカケでした。
「競輪王ゼロ」を読んでからというもの、
シンプルで無駄のない美しいフォルムのスポーツ自転車の事が、
頭から離れず、どうしても欲しくなってしまいました。
ネットで調べた結果、スポーツ自転車としては安いけど、
とても評判の良いクロスバイクのド定番である、
ジャイアントのエスケープR3を買うことを決意し、
すぐ購入しました。
クロスバイクを買ってからというもの、私の生活は一変しました。
控えめに言って、どハマりしてしまいました。
「こんなにもクロスバイクって気持ち良いもんだったのか」
なんで今まで誰も教えてくれなかったんだ。
そのくらいクロスバイクで走る爽快感は衝撃的でした。
それまでは自転車なんて、お金がかからずに移動できるから乗ってるだけで全然楽しくなかったんです。
しかし、クロスバイクに乗った瞬間に、
「これは絶対にハマる!!」
あまりの気持ちよさに、そう思ってしまいました。
しかも、なんだこの色々と改造していじりたくなる感覚は。
特にジャイアントのエスケープR3は、カスタムのしがいがあるようで、
ネットを見ると沢山の方が改造しています。
買ってからというもの、少ないお小遣いの大半を自転車のパーツなどに使うようになり、
どうカスタムしようかと自転車YouTuberの動画を見まくり研究。
日差しがいい日があると自転車を乗りたくなり、
少しでも時間があったら自転車に乗るようになり、
ママチャリライダー時代には感じなかった、走る快感をまた味わいたいと思うようになっていきました。
結婚し、すでにボーナスを自由に使えない現在、
40代になるまでスポーツ自転車の魅力に気づかなかった自分を少し悔いました。
クロスバイクを買う前は、クルマを運転していたら道路の端っこにいる自転車を見ると「邪魔だなー」と感じていましたが、
今はクロスバイクを乗りながら「クルマってほんと邪魔だよなー、身体動かしなよ~!」
と思いながら走っている自分がいます。
かつては自転車はめんどくさい乗り物だと思っていたのが、ママチャリからスポーツ自転車であるクロスバイクに乗り換えたことにより、
走る気持ち良さと爽快感に目覚めてしまったこと。
まだクロスバイクの魅力に出会っていない人たちにもこの爽快感を知ってもらいたい。
そういうわけで、同じ自転車でもこんなにも違うもんなのかと感動したことを記事にしてみました。
そして、私が実際にやったお小遣いの範囲内で出来るカスタムも紹介します。
これから自転車通勤にクロスバイクを使おうと思っている方や、
スポーツ自転車の購入を検討されている方の参考になればと思います。
クロスバイクに乗って良かった事
風を切って走る気持ちよさ
ママチャリより細いタイヤ、車体を持つとわかる10キロ位しかない重量、
カゴが無いため前方の視野が広く、
前傾姿勢で自転車を漕ぐためスピードが出やすいので、クロスバイクは走っていてとても気持ちがいいんです。
例えるとブランコを思いっきり高くまで漕いだ時のような、
そして、長い滑り台をスーッと下まで滑り切った時のような、
極端な言い方をすれば、雲を切って空を飛ぶ気持ちよさって多分こんな感じだよね?
と思わせるような、そんな気持ち良さがクロスバイクにまたがり走っていると感じます。
映画「となりのトトロ」のさつきちゃんが、トトロにつかまって言うセリフ。
”メイ!私たち風になってる!”
といってしまう気持ち。
クロスバイクに乗って初めてわかりました。
あまりに気持ちがいいので、なぜなのかとても気になりネットで調べてみたら、
なぜ自転車は気持ちがいいのか解説
やはりあのスピード感と、視界がスーッと流れていく感覚はウォーキングでもランニングでも得られない感覚なんだとか。
また、同じ二輪車としてオートバイがありますがこちらはエンジン音で虫や自然の音が聞き取りにくく、
自転車のような自然の中を駆け抜ける爽快感を得にくいようなのです。
そして、オートバイはどちらかと言うと「乗せられている」という感覚に近く、
自分がスピードを操作しているという一体感と爽快感は自転車だからこそ得られる感覚なのです。
さらに、ペダルを漕いでいなくてもしばらく走り続ける自転車は静かでとても気持ちがよく、
浮遊しているような感覚になります。
たしかに自然が多い所を自転車で走っていると、森林浴も出来てホント気持ちが良いんですよね。
漕げば漕ぐほどスピードが出ること
ママチャリってどんなに漕いでも最高スピードは決まっているし、多少のスピードは出てもすぐ減速してしまいます。
でもクロスバイクは違いました。
乗り手にもよりますが漕げば漕いだ分のスピードが出て、
しかも構造上、一度出たスピードが落ちにくい。
なので、実は片道5キロ位の自転車通勤だったら、ママチャリよりもクロスバイクの方が乗っていて疲れないんです。
これは実際にクロスバイクに乗ってみてわかったことで驚きでした。
さらに登り坂はもちろん変速ギアが付いているので、ペダルの重さを変えて楽に上る事が出来るし、
下り坂はスピードに乗ってとても気持ちがいい。
ウーバーイーツの配達でもクロスバイクを使っているのをよく見かけるのは、長い時間乗っていても疲れにくく、
加速性や走行性能が良いのが理由の一つだと思います。
ランニングより全然つらくない
ダイエットや健康維持の定番であるランニングですが、常に走っていなければいけないし疲れたと思い歩くと、何故か罪悪感を感じます。
意外に体に負担がかかるし、まず膝が痛くなりますよね?
だからランニングは楽しいというより、個人的には辛さを我慢する時間の方が長いイメージがあります。
もちろん、早朝ランニングなんて気持ち良さそうだし、実際は多少気持ちがいいのでしょうが。
ただ、ちょっと継続してやるにはハードルが高い気がしますよね?
その点、自転車は違います。
基本的に漕いでるだけなので、身体の負担は少ないしペダルを漕ぐのをやめて休んでも前に進む事ができます。
水分補給しながら、食べ物をつまみながら運動をできる自転車はとても気楽で始めやすく、
そして続けやすいのではないでしょうか?
その記事はこちら☟
「もうやめたの?」と言わせない続けられるダイエットにはサイクリングが最適な理由
楽しすぎる改造(カスタム)
これは男ならわかるはず。
かつてミニ四駆を改造しまくった過去がよみがえり、「そんなにこだわらくても」という所の部品まで変えたくなってしまいます。
まだ自分にもそんな本能があったのかとビックリしました。
ホント、少年のように熱中してしまいます。
むしろ、自転車に乗ってる時間よりも、
どこをどう変えようかと考えている時間の方が長い気がします。
そのくらい、考えているだけでもワクワクして楽しいんですよね。
ではここからは、実際私がワクワクしながら、
どうカスタムしようか考えた結果、乗る楽しさがさらにアップしたカスタムを紹介したいと思います。
こちらが👇、いまの私が乗っているエスケープR3になります。
正直、まだまだ変えたい所があるのですが財布と相談しながら徐々に、、、ですかね(苦笑)。
タイヤ
スピードアップを目指すなら、地面と接地しているタイヤかホイールを変えるのが一番良いと言われています。
でもホイールを変えるのはクロスバイクとしては正直、値段が高すぎます。
ホイールはこだわれば、クロスバイク本体の値段以上になってしまいますのであまりオススメできません。
そんなわけで、私はタイヤを変えることにしました。
選んだのは、Panasonicのタイヤ。
なぜ電気メーカーのタイヤを使うのか?
実はPanasonicの創業者の松下幸之助さんは、
子供の時、家元を離れ自転車屋さんに働きに出ていたんですよ。
なので、自転車に関して強い思い入れがあったようで、Panasonicは自転車も作っているし部品なんかも豊富な品揃えなんです。
しかも安くて質が良い。とても評判が良くておすすめですよ。
このタイヤに替えてから「コォーッ」と、地面との摩擦音が、いかにもスポーツ自転車らしい音が出るようになり、走っていてとても気持ちが良くなりました。
スピードも体感で3〜5キロくらいはアップして、明らかに乗り心地が変わるのを実感することができています。
クロスバイクのタイヤとして高すぎない値段で買えるし、明らかな違いを感じられて買って良かったものの一つです。
価格:7,334円 |
ビンディングペダル&ビンディングシューズ
ペダルと靴を金具同士で付けることにより、
効率良くペダルを漕ぐことが出来るカスタムです。
ママチャリはペダルを踏むのがメインですが、
ペダルと靴をくっ付けることにより引き足での走行が可能になり、
スピードアップと疲れにくくなる効果が期待できます。
信号の多い市街地ではあまり活躍しませんが、
止まらずに走れる道や、サイクリングロードを走った時に良さを実感できました。
ビンディングペダルに替えても、普通の靴でペダルを漕ぐことができます。
最初こそ、多少の違和感がありますがすぐ慣れます。
私は、ビンディングシューズをカチッとペダルにはめた時に妙な高揚感につつまれ、ガチモードに入ります。
ペダルを替えると見た目もグッと締まり、とてもカッコ良くなります。
注意点は、ビンディングペダルにはspdとspd-sl
という2種類あるという点。
サイクリング中に自転車から降りて、普通のスニーカーのようなビンディングシューズを履きたかったら、
迷わずspdペダルの方を買いましょう。レースなどに出ない限りspdで十分です。
《即納》SHIMANO(シマノ) CT5 SH-CT500 SPDペダル用シューズ SPDビンディングシューズ [サイクルシューズ] [サイクリング] 価格:9,490円 |
SHIMANO シマノ PD-ED500 SPD PEDALS(4524667689331)ペダル 価格:3,920円 |
サイクルコンピューター
通称サイコンと言われる、現時点の走っている速度や瞬間最高スピード、走行距離などがわかり、
これを付けていると、サイクリングがより楽しくなります。
値段はピンキリですが、GPS機能が搭載されているサイコンがいろいろと便利です。
私が使っているサイコンは中華製ではありますが評判も良く、自転車の本場ヨーロッパでも売れているこのサイコンです。
値段もGPS搭載としては安く、アプリをダウンロードすればどの道を走ったかがわかり記録として残すことが出来ます。
夜はバックライトが付き、表示画面がとても見やすいのが個人的にはうれしいかなと思っています。
あと気温がわかるのも地味にうれしいですね。
サイコンを付けたことにより変わったことは、平均スピードを意識して走ることが出来るので、
自分の成長を感じれるようになったことでしょうか。
また、今日はどのくらいの距離を走ろうかと目標を設定できるし、達成できた時はとてもうれしく感じます。
すごく安いサイコンでもいいのですが、結局GPSが付いてパソコンやスマホに走った記録が残るタイプが欲しくなると思うので、
大手メーカーのサイコンに比べ割安なこちらがおススメです。
この値段で買えるサイコンが、クロスバイクには最適なのではないでしょうか。
iGPSPORT iGS50E GPS自転車コンピュータANT 機能付き 大画面サポートのサイクルコンピュータハートレートモニタとスピードケイデンスセンサ接続 価格:10,370円 |
クロスバイクのデメリット
走る楽しさ、爽快感が魅力のクロスバイクですがもちろんデメリットもあります。
一体、どんなデメリットがあるのでしょうか?
雨の日に走るとめちゃくちゃ汚れる
ママチャリのように、タイヤカバーやチェーンにも雨よけが付いていないので、地面から吸い上げた汚れがダイレクトに車体、自分の体に付いてしまいます。
気にしない人はそのまま汚れても平気だとは思うのですが、なにせ無駄なものがついていないのがクロスバイクの良さでもあり、
不便に感じる所でもあります。
もちろん、雨除けなども付けられるし定期的に洗車すれば問題ありませんが、
私は常にピカピカに磨いてキレイな状態でいたいので、汚れる雨の日は走りません。
でも、洗車道具も洗車の仕方もこだわるとめっちゃ楽しいですけどね。
チェーンなんて真っ黒の状態から磨いて、宝石のようなピカピカした状態に戻した時の気持ちよさは病みつきになります。
ワコーズというメーカーが定番なので、洗車用品は揃えておいて損は無いと思います。
《即納》【お得なクリーニングセット】WAKO’S(ワコーズ) フォーミングマルチクリーナー&チェーンクリーナー&チェーンルブ [ディグリーザー] [ケミカル] [ロードバイク] [MTB] 価格:4,785円 |
定期的にメンテナンスしないといけない
ママチャリのタイヤと違い、空気圧がとても高いのがスポーツ自転車の特徴で、圧が高いだけに空気の抜けも早いです。
なので、出来れば空気入れを買っておきたいところ。
クロスバイクの空気を入れるバルブはママチャリとは違い、専用の空気入れを買った方がいいです。
圧力計が付いてる物でもPanasonicブランドの空気入れは、2000円代で買えますのでクロスバイクを購入したら一緒に買うことをオススメします。
Panaracer パナレーサー ゲージ付フロアポンプ 空気入れ 自転車 ポンプ 英式 仏式 米式 イングリッシュ アメリカン フレンチ バルブ 自転車の九蔵 あす楽 価格:2,750円 |
ブレーキパッドを点検
いかんせん、とてもスピードが出るクロスバイク。
街中を走るとストップandゴーの繰り返しで、わりと早くブレーキパッドが消耗してしまいます。
安全のためにも、ブレーキの効きには敏感になりましょう。
街に詳しくなり行ける場所が増えた
クロスバイクを乗ると、とにかく爽快なのでどこまででも走っていたくなるので、
ママチャリだったら、めんどくさいなと思って行かなかった所へも行くようになります。
だから気がつけば、家の周辺などの道に詳しくなり結果、色んな発見をできるようになりました。
「こんなところにこんな店があったんだ」
「いい公園見つけた、今度家族と来よう」
自転車に乗る楽しみと街の発見。
長い時間乗ることでいい運動になり、気づかなかった街の魅力を発見できること。
こんな素敵な時間を過ごせるクロスバイク。
ランニングと違い、身体に負担もかからず慣れも必要ではないクロスバイク。
気軽に始められて、とてもいい趣味だと思いませんか。
さいごに
最近、自転車通勤をしているとクロスバイクやロードバイクで通勤している人を多く見かけるようになりました。
それほど浸透しているスポーツ自転車。
とりわけ、街乗りに最適なクロスバイクは敷居も高くなく、値段もリーズナブルでとても乗りやすくて、
たくさんの人に愛用されています。
クロスバイクの良さをまとめると
クロスバイクにまたがり走ることによって得られる爽快感。
オススメは、朝日が登り空気がキレイな早朝のサイクリング。
とても清々しくて気持ちがいいですよ。
走った後はご飯も美味しいですし。
カスタム心を刺激される
「ここはアレを付けようか」
「変えたら少し早くなるかな?」
など、悩むことすら楽しいカスタマイズ。
心がウキウキして楽しければ、完全な自己満足でいいのです。
結果的に健康を維持できていた。
クロスバイクに乗っていると、次も早く乗りたくなってウズウズ。
乗る回数が増えた分、健康になるという好循環に。
行ける範囲が増えた分、様々な発見があり子供と一緒にサイクリングしたら楽しみも倍増。
ある程度食べてもすぐ自転車をこげるので、
ジュースやお菓子を途中にはさみながらのサイクリングが出来て子供も楽しめます。
もはやクロスバイクに乗らない理由が見つかりません(笑)
古くなった消耗部品を交換すれば、長く乗れるクロスバイク。
そして、通勤にも趣味にも最適な自転車であることがわかりました。
毎日の生活の中心として大活躍間違いなしだと思いますので、
クロスバイク、乗ってみてはいかがでしょうか。