毎日入るお風呂。
その日の汗や汚れなどを洗い流せて、お風呂を出た後は、
サッパリしてとても気持ちがいい気分になりますよね。
まれに朝起きたら入るという方もいると思いますが、
たいていの人が夜に仕事から帰ってきてから入ったり、子供と一緒に入るのではないでしょうか?
サッと汗を流して出てくるシャワー派と、たとえ少しの時間だけだとしても必ず湯船に入っておきたい派と、
二つに分かれると思いますが、皆さんはどちらでしょうか?
「時間があればゆっくり湯船に入りたいんだけど」と思いながらシャワーだけで済ませてしまう、
なんて時もありますが時間が許せば気が済むまで入っていたいもの。
好きな香りの入浴剤に包まれたお風呂は、とてもいい気分になりますよね?
もちろん、湯船にしっかり浸かった方が気持ちいいし体にも良さそうなのはもうわかっている。
では、シャワーだけで済ませるのと、しっかり湯船につかるのは身体や精神的にどう違うのか。
また、お子さんがいるご家庭は子供にはどちらがいいのかも知っておきたいところ。
毎日入るお風呂だからこそ、効果的に入っておきたいものですよね。
結論から言うとやはり湯船に浸かった方が、
身体も心にもとてもいい効果がありました。
それでも時間が無くてなかなか「ゆっくり湯船に入れない」という方もいると思いますので、
効果的なシャワーだけの入浴の仕方もここでは紹介したいと思います。
暑い日も寒い日も湯船に入っておきたい理由
寒い冬はもちろん、うだるような暑い夏でも湯船にしっかり浸かった方が、
体にとってはいい事だらけなんです。
毎日の事だからこのお風呂の時間をどう過ごすかが、身体にも精神的にもすごく重要になってきます。
では、湯船に入るどんな効果があるのか説明していきましょう。
大きく分けて3つあります。
1つは、
湯船につかることにより血行が良くなります。
血行が良くなると血液が全身に溜まっていた老廃物や、
疲労物質などを回収して取り除いてくれ、
栄養たっぷりの新しい血に交換してくれます。
疲労感、コリ、冷え性、などの原因は血液が交通渋滞している時に起きやすいんですね。
また、同じ様に脳にも新鮮な酸素と栄養が入った血液がたくさん流れるので、
入浴後はとてもスッキリした気持ちになれるんです。
そして2つ目は、
水圧により全身が縮むことにより緩やかなマッサージ効果がある
身体の末端などの血液が心臓などに押し戻されるので、むくみや冷え性の解消につながるのです。
冬は寒さで、夏はエアコンで体の末端は冷えていることって多いですよね?
冷えを翌日に持ち越して慢性的な冷え性にならないために、しっかりと温めておきたいですね。
3つ目は、
水中に入ることにより、重力から関節や筋肉などにかかっていた負荷から解放される
これにより、身体がリラックスモードに入ることが出来るのです。
水中では、なんと体重が10分の1になるとのこと。
お風呂に入った瞬間に「ハァ~」などと声が漏れてしまうのは、
先ほどの水圧と含め、体が外圧から解放されてフワッとした感覚になるからなんです。
風邪のときはお風呂に入らない方がいいの?
昔の人は言いますよね。
「風邪をひいたときはお風呂入っちゃだめ」と、
湯冷めを心配して言っているのでしょうが。
しかし、時代は変わりました。
昔のように追い炊き機能も無く、ましてや熱いお湯が出てくるシャワーが無い時代ではありません。
高熱や吐き気など、ものすごく体調が悪くない限りお風呂に入っても問題ないそうです。
実際私の妻も、医者に確認し「高熱が出ていなければお風呂は大丈夫!」と言ってもらえていました。
理由は、体温が上がると免疫力がアップしウィルスをやっつけようとするから。
ただし、サッと浴びるだけのシャワーは身体が温まらないのでNG、
熱い湯船に長い時間つかっているのは逆に体力を消耗するのでダメみたいです。
体調がすぐれない場合は、
湯船の温度は40度を目安に15分以上は入らないようにしましょう。
晩ご飯の前か後、どちらがいいのか?
これは絶対、ご飯前がいいです。
理由は2つあり、
1つは人間の体はご飯を食べると食べ物を消化するために胃腸に血液が集中してしまうため、
せっかく血液の循環を良くして体調を整えようとしているのにその効果を阻害してしまうことになります。
脳にも血液が送られにくくなるので、気持ち良さも半減してしまいます。
2つの目は、お風呂に入ることによって血の巡りが良くなり、
お腹が空きやすくなるのでお風呂上がりの方が食事が美味しく感じられるからです。
シャワーだけでも湯船につかったような効果があるやり方
どうしても湯舟に入る時間が無い方には、シャワーだけでも効果的な入り方を紹介します。
くび、肩のコリを解消したいときには
熱めのお湯(42度以上)でシャワーを、
こっている場所に集中して当てていくのがポイントだそうです。
そうすることにより、血流が良くなりマッサージ効果が得られコリなどの改善につながります。
足先が冷える方には、熱めのシャワーと冷たいシャワーを交互に足に当てていくのが効果的。
無理をしない程度に約1分間を目安に熱いのと冷たいのを繰り返すようにすると血行が良くなるそうです。
疲労回復が期待できる方法は、
第二の心臓と言われるふくらはぎを温めること。
このふくらはぎには、下半身の血液を心臓に送り出す働きがあるんです。
なので、ふくらはぎで温めた血液が心臓まで行き全身にまで温かい血液が回るので、
シャワーだけでも全身浴のような効果が得られるそうです。
可能であれば、ふくらはぎまで浸かれる部分浴がなお効果的との事。
もちろん、全身浴や半身浴の方が効果は優れていますが、やるとやらないでは身体への効果は全然違います。
頭を洗っている間や顔を洗っている時などにシャワーを当てているといいかもしれません。
[豆知識]お風呂のマークにはちゃんと意味があった
一度は必ず見たことがあるこのお風呂のマーク。
実はちゃんとした意味があったんです。
このゆらゆらしてる線が3本なのは、温冷浴の1番効果的な入り方が3回だからなのです。
温冷浴とは、あったかいお湯にゆっくり浸かり、外気浴か水風呂で温まった身体を冷やし、
またお湯に浸かり身体を温めるを、3回繰り返すことを言います。
3回繰り返すのが1番効果的で、先ほども書きましたが体中の血の巡りが良くなり老廃物や疲労物質などが体から抜け、
脳にも酸素がたくさん送られることにより、とてもスッキリした気分になれるんです。
脳から快感物質が出るほど気持ちが良くなるんですよ。
詳しく言うと、温冷浴で脳内に分泌される快感物質が「βーエンドルフィン」です。
この物質は、モルヒネと同じような作用をするので、鎮痛効果や気分の高揚、幸福感が得られる”脳内麻薬”なのです。
今、少しブームになっているサウナに入る人の大半が、この気持ち良さを体感したくて入っています。
実際、サウナが大好きでサウナの本やサウナの記事を読みまくったことがある私が言っているので間違いありません。
昔の私はなぜサウナが気持ちいいのか分からずに、毎日狂ったように入っていました。
それでもちゃんと医学的にも3回の温冷浴がいいというのは立証されているのです。
豆知識として、お風呂や温泉の最も効果的な入り方は温冷浴を3回というのがわかりましたね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お風呂にゆっくり浸かるのが最善なのは確かですがシャワーだけでも、
効果的に入る方法がわかりました。
たっぷりとお風呂に入る時間が取れる時は、ぜひ温冷浴を3回繰り返してみてください。
身体にはとても良いし、心も相当リフレッシュされるはずです。