たとえ何歳で保育園に預けるにしても罪悪感を感じる必要は全くない。
2人の子供を1才の時から預けた経験から私はそう断言できます。
なぜなら保育園は、親だけでは決して経験させてあげられないたくさんの事を、
小さい頃から子供が学べるからです。
でも、今でこそ私たち夫婦もそう思えていますが最初は迷い、
預けてからも数日間はこれで良かったのかなと、子供に対して申し訳なさを感じていました。
だから預けるか迷ってしまうその気持ち、
すごくよくわかるんです。
まだ言葉もあまり話せないくらい小さい我が子を他人に預けて仕事に行くんですから、
罪悪感を感じてしまうのが普通の感覚ですよね。
初めての子供なら、なおさら不安になってしまうでしょう。
だから、どうしようか迷いまくってしまいます。
「うちの子、ずっと泣いちゃうだろうな」
「だから預けるのもう少し先にしようかな。」
「でもなぁ、子供はすぐ慣れるっていう話を聞くし。」
どうしよう。
預けるべきか、やめるべきか。
「子供の顔を見ていたら気持ちが揺らいじゃう」
ましてや旦那なんて聞いてもあてにならないし。
そんな悶々とした日々を過ごしてしまいますよね。
ただ、実際に預けてみると慣らし保育の時こそ泣きますが、
子供の順応性は大人以上なので慣れてしまえば、
友達や先生と熱中して遊ぶようになります。
だから、お迎えに行ってもなかなか帰ろうとしない我が子達を見ていると、
保育園に預けたことは間違えではなかったんだなと思えました。
実際、ウチではとうてい出来ない楽しいイベントもたくさんあるし、
お迎えに行ったら保育園で楽しい出来事があった日なんて目を輝かして話してくれますし。
子供が大好きな泥んこ遊びなんて、家では絶対やりたくないですよね?(笑)
たしかに保育園に預けると親子の時間は一緒にいた時より減ります。
ですが、ベテラン保育士さんいわく、
「親子の絆を深めるのは時間ではなく一緒にいる時に、いかに良い時間を過ごしたかという「密度」が大事なんだよ」との事。
この言葉の意味、親ならなんとなく分かるのではないでしょうか?
常に子供と一緒にいるからといって、
お互いに楽しい時間を過ごせるわけではないのは、
皆さんも感じた事があるのでは?
子供に駄々をこねられてイライラする時もありますし、
一緒にいると何かと怒る事が多くなってしまいますし。
だからこそ、
保育園でしか経験できない事がたくさんある。
でも、親としか築けない絆もある。
じゃあ、その両方の時間を大切にしよう。
と考えるのがベストな選択だと思うんです。
親子ともに、最初の「離れ離れになる」という経験をクリアしてしまえば預けることに関しては、なんてことはないんです。
現に2人目を保育園に入れる時のママの決断力ほど早いものは無いですよ。
0歳で保育園に入れる事に全くためらいがないですから。
だから親子で大切にしなければいけないものは、
「密度」
これから子供が大きくなるにつれ、だんだん一緒にいてくれる時間は少なくなってきます。
ならば、いかにしてこの密度を濃くするのかを考えるのが大事になってくるのではないでしょうか。
だからこそ、いま保育園に預けるかどうか悩んでいる方に「保育園に入れて正解だった」と罪悪感を感じず、
安心して預けられるように背中を押してあげたい。
そう思っています。
だからこの記事では、実際わたしが子供の成長を感じ保育園に預けて良かったと思えた事を3つあげてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
保育園に預けて良かった3つの理由
子供は人から学んで成長できる事がとても多かった
よく保育園は社会性が身につくと言いますが
自分の子供を預けるまではその意味がよく分かっていませんでした。
しかし、今はとても理解できます。
なぜなら子供は朝から夕方まで、ご飯やお昼寝、散歩や遊びなど実に多くのことを先生、友達と経験します。
その濃密な時間の中で友達と楽しく過ごす事もあれば、
おもちゃの取り合いでケンカをする事もあります。
自分の感情を抑えきれず泣いたり叫んだり、
はしゃぎ過ぎて怒られたり。
人との関わり合いの中で、それら色々な事を実体験として経験できるのは子供にとって大きな財産になります。
人間関係で他人にやってはいけないことや、
人の中、つまり社会生活でたくさんの失敗を経験し、人として正しい行いを学べる。
これは家族だけでは絶対に経験出来ない事でしょう。
この経験を小さい頃から我が身で学べるのは将来、大きなアドバンテージになります。
トイレトレーニングや歯磨きは友達がいるからこそ頑張れる
実際、我が子は何事に対しても消極的で新しいことにチャレンジしようとしなかったのですが、
仲の良い子が便器でオシッコをするようになると真似したくなるのか、挑戦するようになったのです。
そうなると、何事も成長が早くなるんですよね。
お昼寝のパジャマのお着替えを自分でするようになったり、ご飯の食べ方が上手になったり。
食べる、寝る、遊ぶという濃密な時間を過ごす保育園だからこそできる育ち方なのではと思います。
給食適正
ご存知かと思いますが幼稚園は給食が無く、
お昼ご飯はお弁当持参です。
実は幼稚園から小学校に上がる子の中には
給食に慣れていないため、食べられない子がいるそう。
その点、保育園はおやつを含め本当に様々工夫を凝らして色々な物を食べさせてくれます。
この経験も保育園ならではのメリットだと感じています。
以上が、私が感じた保育園に通って良かった主な3つの理由です。
しかし、保育園に通うメリットは子供にはたくさんありますが、親にとってはデメリットと感じる所もあります。
保育園に預けることで感じるデメリット
時間がなくなる
これはもうしょうがないですよね。
仕事+家事+保育園の準備など、毎日やる事がたくさんあり、
しかも家にいる時間があまり無いからどうしたってせかせかしてしまいがちです。
ただ、親も保育園生活に慣れてくると、
いかに効率よく仕事や家事などをやればいいかわかるようになるので、
実は保育園に預ける前より自分の処理能力が段違いに上がっている事に気づくはずです。
子供が病気などしたら仕事を切り上げなくてはいけない
風邪など体調を崩しやすいタイプだったら
ちょっと苦労しそうですね。
基本的に熱が37.5°以上あったら保育園では預かってもらえないので、日頃から体調管理は気をつけなければいけません。
また、日曜祝日は休みなので仕事も調整が必要な場合があります。
役員などめんどうなことがある
年長クラスになると卒園に向け、たくさんやる事が増えていきます。
やる事があまり無い役員をやるのはいいですが、小学校も同じになる子がいるという可能性を考えると、
ある程度大変な役員を引き受けてみるというのも必要かもしれません。
私の経験から言うと、大変な役員も卒園に向けていい思い出になる。
そう感じています。
苦労した分、卒園式ではよりたくさん泣けるはずです(笑)
では親が感じるメリットはあるのでしょうか?
親が感じる保育園に預けるメリット
経済的に助かる
やはりこの先の事を考えると、夫婦で働いた方が経済的に有利なのは明らかです。
すべてにおいて、
「お金が無いから出来ない」と習い事や旅行などの遊びなどの選択肢が狭まって我慢してしまうのは残念だし、
もったいないことです。
お金を使わないと子供に経験させてあげられない事は確実にあります。
子供への投資と、私たちの未来への貯金。
身体が元気なうちは怠けるより働いて稼いだ方が、年金などどうなるかわからないこの国では絶対いいに決まっています。
気持ちの切り替えができる
先ほども述べたように、子供とずっと一緒にいたからといって楽しく過ごせる訳ではありませんよね。
親という役割から、子供を保育園に預けてから違う自分にスイッチが切り替わることで、
子に対してイライラしていた気持ちまでもが切り替わる。
それは子供にとってもいいことだと思います。
そして限られた時間の中で過ごすからこそ、
子供に対する思いも強くなり、濃厚な愛情を注ぐ事ができる。
ずっと一緒にいては、こうは思えないのではないでしょうか?
さいごに
保育園に預ける最初で最大の難関は、
やはり親子が離れ離れに過ごすという経験です。
親としてそれは、とてもツラく感じてしまいますよね。
ただ、保育園の先生も何年も勤めている子育てのプロ集団です。
0歳児から6歳児までどのように関わればいいか、子供は何に熱中するかを熟知しています。
逆に言うと、子供は親と居るよりも遊ぶ事に関して言えば保育園の方が楽しいのではないでしょうか?
最初こそよく泣き「大丈夫かな?」って思いますが、子供の順応性はハンパじゃありません。
すぐ友達とはしゃぎ回るようになります。
それをわかっているからこそ、ママは2人目を0歳児からでも何のためらいもなく預けられるようになるのでしょう。
子供をすくすくと育てるためだと思い、
安心して保育園に預けてみてはいかがでしょう。
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